決勝大会審査員からのメッセージ
「働く」とは何か?
自由を謳歌した学生生活を終え、社会に出る。そこで待っているのは「個人の力では到底ビクともしない文化や仕組み、社会・組織課題のオンパレード」です。皆さんは、そこに一斉にタックルを仕掛けていくことになります。
ある人は「あぁ、これは到底動かない。やっても無駄だ。」と考える。また、ある人は「このビクともしない背景・要因は何か?これを動かすとどうなるのか?あるいは、どのくらいの力を、どのように注げば動くのか?」と考える。ビジネスコンテストは後者に向き合う知恵と勇気をもたらす”豊潤な経験の場”であると私は考えます。「タスクを処理する」日々ではなく「ビジネスと向き合う」日々に繋がっていきます。
さて、現代は全く予測不可能な時代に突入しています。この変化の時代に飲み込まれず、舵をとることができるのは「仲間と共に学び、日々懸命に考え学習・行動を蓄積し続けた人」であることに疑いはありません。一人でも多くの人がこの視座で「働く」ことが、日本を、社会を、豊かな未来に変えていく結果につながると考えています。
私は働く方々のキャリア開発に取り組んでいます。そこで必ず伝えていることは「皆さんの人生は誰のものでもなく、皆さん自身のものである」ということです。しかしそれは、自分一人で創られるものではなく、周囲の人、社会と密接に影響しあっています。自らのために、自ら社会へタックルすることが、現実を理想に近づけることに必ずつながっていきます。
さぁ、私たちの未来を明るく切り拓く鐘はすでに鳴り響いています。可能性の鍵を外し、皆さんの潜在的な力が爆発的に発揮される瞬間を心から応援しています。
一般社団法人プロティアン・キャリア協会/4designs株式会社
執行役員 CGO(Chief Growth Officer:最高事業成長責任者)
■略歴:
2011年外資系総合ITサービス企業にシステムエンジニアとして新卒入社。総合商社向けの基幹システム開発、業務変革(BPR)プロジェクト等に参画。
2017年に人事部へ異動。新卒採用担当として、年間50~300名のエンジニア採用をリード。延べ5,000名を超える学生との対話を実施し、企業・学生双方が納得できる採用の形を探求。
2021年7月よりプロティアン認定ファシリテーター。企業の垣根を超え、キャリアについて気軽に越境対話できる『越境キャリアカフェバー』を運営。
2022年10月に独立し現職。主に法人向けのキャリア開発・組織開発支援に従事し、研修・セミナー講師としても登壇する。組織と個人がシナジーを生み、誰もが自分らしいキャリアを築ける世の中を目指す。