こんにちは、株式会社Strobolightsの羽田です。
予選大会を終え、通過した全30チームの準決勝大会組み合わせを発表しました。
通過された皆様、おめでとうございます!
そして予選大会を見ていて感じたことをここにまとめておきます。準決勝大会に進むみなさんはもちろん、これからビジコンやプレゼンの機会がある方もぜひ参考になさってください。
課題に対する打ち手になっているか?
予選で行われたプレゼンでちょくちょく感じたのが「課題設定がわからないなあ」ということ。
何を問題だと捉え、そしてその問題を解決するためのアイデアなのか。この基本ロジックが成り立っていないプレゼンは結構多かったです(そしてそういうチームは残念ながら良い評価がもらえず、予選通過していないと思います)。
もっというと、「問題」と「その原因」を分けて考えられていないチームも多かったです。例えば「少子高齢化」という問題を解決するとして、「なぜ少子高齢化が起きているのか」という原因が考えられていないとよい解決策にはならないはずです。目の前で起きている事象とその課題の本質は異なる。課題の本質を探るためにはいろいろな調査や分析が必要なので、そこはチームと力をあわせてやっていきましょう。
数字をアイデアの実証に使えているか
問題提起やアイデアに数字による根拠が加えられているチームはやはり説得力が違いました。数字による根拠づけがないと、どうしても妄想っぽく見えてしまいます。
数字は売上じゃなくてもいいですが、例えば設定したペルソナはどれくらいいるものなのか、自分たちのアイデアはどれくらいのインパクトがあるものなのかなど、数字による検証はちゃんと加えていかないと説得力がなくなってしまいます。
プレゼンは、視覚と聴覚の総合勝負
時間制限があるプレゼンテーションの場合、時間との戦いが存在します。今回、見ていて「もったいないなー」と思ったプレゼンは、目次やペルソナなど、スライドに書かれていることをわざわざ読み上げていたもの。
それ、読む必要ありますかね??笑 僕だったら「目次はこちらです」とか「我々ペルソナをこのように設定しましたが、特に着目したのがここです」みたいに、スライド見ればわかるようなことはわざわざ説明せず、自分たちが伝えたい重要な要素をちゃんと伝えるようにします。
プレゼンは、視覚と聴覚の総合勝負です。何を見せて、何を時間を使って説明すべきなのか、この辺りをちゃんと意識してスライド作成とプレゼンの内容を組み立てましょう。
チームプレゼンはそれぞれの個性を活かそう
チームでプレゼンする際、重要なのは誰がどのパートをしゃべるのか、というもの。
というのも、人は声の質やトーン、また喋り方などそれぞれに個性があります。
訴えかけるような喋り方が得意な人もいれば、事実をしっかり説明するのが得意な人もいます。プレゼンテーションのストーリーを目的と機能で分け、誰がどのパートを担当するかを戦略的に考えましょう。
プレゼンは、伝えてなんぼ
こればかりは慣れの問題もあるかもしれませんが、ちゃんと伝えるプレゼンになっているチームと、伝えるというよりは考えた内容をただ喋ってるだけのチームがありました。緊張とかのせいもあるかもしれませんが、セリフを正しくいうためにプレゼンをしているわけじゃないはずです。
せめて、前を向きましょう。スクリーンや台本、PCの方をずっと見ているプレゼンターも多かったですが、それは精神的に逃げてしまっているからです。自分が伝えるべき相手の方を見ないと、伝わるものも伝わりません。せっかくいいアイデアも、伝える気がないと伝わらないので勿体無いです。
自分たちがどこで勝負するかを決めておこう
最後にこれです。プレゼンの基本戦略にもあたることですが、自分たちの武器が何なのかをちゃんと意識しましょう。
アイデアの奇抜さなのか、緻密な調査データなのか、志の高さなのか、実現に向けた具体的なプランなのか・・・・などなど。
正直、アイデアそのもので圧倒的にライバルと差をつけることって結構難しいです。好き嫌いもありますしね。では、アイデアで競った場合、どこで競り勝つのか。自分たちの武器は何なのか。審査員にどう思ってもらえれば、勝てるのか。
これらをあらかじめ設定して意識してプレゼンするのと、ただ用意したスライドを一生懸命しゃべるだけではアウトプットのクオリティにはかなり差が出ます。
チームでしっかり話し合って、自分たちのチームの強みがどこにあるのかの共通認識を揃えておきましょう。
、、、と、偉そうに書いてしまいましたが、僕も20代で営業をやっていた頃、最初はプレゼンコンペで全然勝てませんでした。でも、上記のようなことを意識し始めたら勝率が上がって、ピークでは勝率100%を維持してました。
プレゼンは、喋りのうまさではありません。事前準備と戦略です。練習を何度も重ねていけば絶対うまくなるし、コスパよいスキルです。
頑張ってくださいね!